日本人はビタミンD不足

日本人の80パーセント以上がビタミンD不足だと言われています。ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が低下し、骨粗鬆症を引き起こしやすくなります。さらに、筋力の低下や免疫力の低下による感染症リスク、疲労感や気分の落ち込みなども引き起こす可能性があるともいわれます。
きのこの天日干しでビタミンDが爆増、旨味もアップ。きのこは、食べても美味しいし、低カロリーで免疫力アップの優れもの。ビタミンDを摂るためにも天日干しがおすすめです。

干しきのこの効能

  1. ビタミンDが大幅に増加(最大のメリット)
    • きのこに含まれるエルゴステロールという成分が、紫外線(日光)に当たることでビタミンD2に変換されます。
    • 生のしいたけは、30倍以上になるデータも。一般的には数倍〜10倍以上増加するとか。
    • 特に冬場や日光不足の人、ベジタリアンにとって貴重な植物性ビタミンD源に。
    • ビタミンDの役割:カルシウム吸収促進、骨粗鬆症予防、免疫力向上、筋肉機能など。
  2. 旨味(うまみ)が凝縮
    • 水分が抜けることでグアニル酸などの旨味成分が濃くなり、だしがよく出るようになります。
    • 特にしいたけは傘の裏(ヒダ部分)を上向きに干すと効果的。
  3. 保存性が向上
    • 水分が減るのでカビが生えにくくなり、冷蔵で1週間程度、完全乾燥なら常温で数週間以上保存可能。

天日干しのノウハウ

  • 新鮮なきのこを選ぶ。
  • 洗わないのが基本。汚れは乾いた布やキッチンペーパーで軽く拭く。
  • 石づきを切り落とす。

カット方法(おすすめ)

  • しいたけ:5〜7mm厚の薄切り(傘の裏を上向きにするとビタミンD・旨味UP)。
  • しめじ・まいたけ:小房に分ける。
  • エリンギ:薄切りや短冊切り。
  • えのき:食べやすい長さに半分に切る。

干し方

  • 道具:竹ざる、干し網、網付きトレー、新聞紙など。重ならないように広げる。
  • 条件晴れた日の直射日光が当たる風通しの良い場所。湿度が低い日が理想。
  • 時間
    • ちょい干し(栄養UP重視):2〜3時間〜1日(表面が少し乾いて色づく程度)。
    • セミドライ:1日程度(柔らかめ、すぐ使うのに便利)。
    • 完全乾燥:2〜3日(日中干して夜は室内へ。カラカラになるまで)。
  • 途中で1〜2回ひっくり返すと均等に乾きます。
  • 夏場は短時間、梅雨時は避けるか室内の風通し良い場所で。

保存

  • 完全乾燥したら密閉容器やジッパー袋に入れて冷暗所。
  • セミドライは冷蔵庫で1週間以内。
  • 冷凍も可能(解凍せずに調理OK)。

注意点

  • 虫やホコリに注意(網やガーゼで覆う)。
  • 雨の予報がある日は室内へ早めに取り込む。
  • 市販の「乾しいたけ」(機械乾燥)は天日干ししていない場合が多いので、食べる前に30分〜1時間干すとビタミンDが増えます。
  • 過度に長く干しすぎると風味が飛ぶ場合も。

おすすめの使い方

  • 戻してきのこご飯、炊き込みご飯、味噌汁
  • 乾燥のままスープやお茶に(戻さず直接)。
  • オリーブオイルと塩できのこチップスにするとおやつにも。

余談ですが、きのこは、植物でも動物でもない、第3の生物。遺伝子的には、菌類は動物に近いのだとか。動植物より先に地球に登場し、陸上生態系の基盤を整えたといわれ、きのこがいなければ人間も植物も存在しなかったかもしれません。とっても不思議な菌類の世界。南方熊楠をはじめ菌類の生態にどっぷりハマった研究者が世界中にいます。