プラダを着た悪魔2
2006年の大ヒット映画「プラダを着た悪魔」の20年ぶりの続編。前作 の「ワクワクするサクセスストーリー」から一転、ファストファッション問題や紙媒体の衰退、AIの台頭、世代交代といった現実をなぞる構造が強く映りました。「安く大量に」という時代の波に対し、「一着の服に宿る魂」をどう守ろうとしたのか。そして、テーマである「仕事と人生の代償」も提示はされているが、失ったものの痛みや選択の不可逆性までは深掘りされず。ラストに大ドンデン返しを期待したけど、やっぱりそうなるかというオチでした。レビューは絶賛の嵐なので、少し期待しすぎてしまった感。
「最後の晩餐」を思わせる場面など象徴は効いているものの、ドラマとしての重みまでに至らないのが残念。
メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ ら主要キャストの見事なアンチエイジングぶりは圧巻で、そこは文句なしに楽しいです。
懐かしい顔ぶれと洗練された装いを楽しむ一本として、十分に観る価値ありだと思います。
そして映画館を出ると、カジュアルショップには赤と黒のコーディネートがずらり。
こうやって流行は作られていくのだと、妙に納得してしまいました。


